バイアス
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増幅器の入力に固定入力(バイアス)を与えることで、増幅範囲の中心付近を無信号時の待機位置とする。 |
ハイパスフィルタ
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遮断周波数以上の周波数の信号を通過させ、遮断周波数以下の周波数の成分を減衰させるフィルタ。 |
バイファイラ巻(無誘導巻)
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精密用の抵抗で、巻線のインダクタンスによる影響を少なくするために、同じ回数だけ右巻と左巻を行い、磁界を相殺する巻き方。 |
バイポーラトランジスタ |
PNP型またはNPN型のトランジスタ。FETはユニポーラトランジスタと呼ばす、FETと言う。 |
パスコン
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ICへ供給する電源にICの直近で電源−GND間に付けるコンデンサのこと。IC内でスパイク状に発生する消費電流変化を吸収したり、電源ラインに乗っているノイズをバイパスしたりする。 |
発光ダイオード
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電流を流すことで光を発するダイオード。半導体内を電子が通過するときに光波長の電磁波が直接放射されることで光る。発光ダイオードは通常LED(Light Emitting Diode)と呼ぶ。 |
発振余裕度 |
発振回路がどの程度余裕を持って発振しているのかを示す値。 |
バタワース特性
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フィルタの特性の一つで、通過域が平坦で通過域のリプルがなく、高精度の測定に適している。 |
バッファ |
緩衡の意。ロジック回路に於いては、単純な正転バッファと出力をハイインピーダンスするスリーステートバッファがある。 |
バリキャップ
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可変容量ダイオードの商品名。通常のダイオードでも印加する逆電圧に比例し、空乏領域が変化することでアノード・カソード間のコンデンサ容量が変わる。可変容量ダイオードは空乏領域の誘電率を向上させるなど、コンデンサとしての性能を持たせたもの。可変容量ダイオードともいう。 |
バリコン |
コンデンサ容量が機械的に可変できるもの。(Variable Condenserの略) |
バリスタ |
シリコンカーバイドの焼き物を電極で挟んだ型のもの。電気的にはツェナダイオードを2本背中合わせにした特性を示し、交流回路のノイズ消しに有効。 |
パワーMOSFET
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小さなMOSFETセルを多数並列に接続し、大型のFETにしたもの。高速の大電力スイッチングに適した素子。 |
パワーOPアンプ
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OPアンプの持つ演算能力はそのままに残し、出力段のトランジスタをパワーアップしたOPアンプ。出力パワーは±30V電源を使用し、負荷電流1.2A程度のものまであり、直接小型のサーボモータなどを駆動できる。 |
パワーアンプモジュール
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主にオーディオ用に使用されるハイブリッドのパワーアンプ。±の2電源で動作し、入力は差動、出力はコンプリメンタリまたは準コンプリメンタリアンプの全段直結なのでOPアンプとよく似ている。 |
半導体メモリ
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コンピュータに接続し、コンピュータのプログラムやデータを記憶するもの。半導体メモリには読み出し専用のROM(Read Only Memory)と、読み書き可能なRAM(Random Access Memory)があり、ROMはプログラム格納に、RAMはCPUのスタックやデータ領域に使われる。 |
反転増幅回路
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入力位相と出力位相が反転する増幅回路。OPアンプを利用した基本的な増幅回路の一つ。交流信号の場合、入出力は逆相になる。 |
半波整流回路
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理想ダイオードともいい、OPアンプの帰還ループ内にダイオードを入れることによって、順方向電圧降下が0〔V〕の理想ダイオードの整流を行う。 |
ビーズ
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強磁性体でできたリング。トランジスタやFETの足に通して基板に実装すると、パルス波形のリンギング防止に効果がある。 |
光ファイバジャイロ
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ループにした光ファイバの両端からレーザ光を通し、この装置全体が角速度ωで回転すると、行きと帰りのレーザ光に干渉縞が発生し、これを解析することで角速度の値が得られる。角速度を積分すると角度となる。 |
ピコファラッド |
の |
比透磁率 |
誘電体の透磁率と真空中の透磁率との比。 |
非反転増幅回路
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入力位相と出力位相が同相の増幅回路。OPアンプを使用した基本的な増幅回路の一つで、OPアンプの(+)入力端子に信号を入力し、(−)入力端子にフィードバックをかけた回路。信号が入力される(+)端子とGND間になにも接続されていないため、入力インピーダンスが非常に高くなる。 |
被膜抵抗
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セラミックの芯に炭素系または金属系の抵抗を塗り、表面に被膜を作る。この表面が被膜抵抗。この表面の被膜の厚さだけでは抵抗値が調整しにくいので、そこへらせん状の溝を切り、抵抗値を調整する。その上に保護被膜を付けてカラーコードが印刷されている。プリント基板に組み付ける抵抗のほとんどが、この被膜抵抗。 |
比誘電率 |
誘電体の誘電率と真空中の誘電率との比。 |
表皮効果
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電線の中を電流が均等に流れずに電線の表面に近いところしか電流が流れない現象。 |
ファラッド |
コンデンサ容量の単位。1〔V〕の電位差で1〔C〕の電荷が蓄えられるコンデンサが1〔F〕。 |
フーリエ級数分解 |
波形をいろいろな成分の正弦波に分解する手法。 |
フィルタ
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いろいろな周波数成分の含まれる信号から、必要な周波数の帯域だけを通過させる回路。 |
フィルムコンデンサ
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無極性でtanδ、漏れ電流も少なく高性能。ただし巻物コンデンサなのでコイル分の影響、浮遊容量の影響もあり、あまり高周波には不向き。 |
フェッチサイクル
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プログラムカウンタで指定する番地のメモリに入っている命令を、インストラクションデコーダに渡すコンピュータの実行サイクル。 |
フォトカプラ
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発光素子と受光素子を1つのケースに組み込んだもの。空気→光→電気変換を行うことで、電気信号の絶縁を行う。 |
フォトセンサ |
発光素子と受光素子の間に光を遮るものが「有るか」「無いか」を判断するセンサ。発光素子と受光素子が‘コ’の字型のケースに組み込まれた商品名フォトインタプリタなどがよく使用される。 |
フォトダイオード
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光→電気変換を行う素子。一定逆電圧(バイアス)印加した状態で受光すると、受光量に対応して逆電流が増加する。光に対する反応速度は速いが、電気信号出力は微弱。 |
フォトトランジスタ
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光→電気変換を行う素子。フォトダイオードとトランジスタを組み合わせたもの。
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フォトボル
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フォトカプラの出力側に太陽電池を数段重ねて出力電圧をC-MOSレベルにしている。電源を用意することなく直接パワーMOSデバイスのゲートを絶縁した状態で駆動できる。 |
フォロワ回路
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OPアンプの非反転増幅回路の増幅度を‘1’に固定したもの。インピーダンス変換を目的に使用する。トランジスタ増幅のエミッタフォロワも同様に、インピーダンス変換が目的。 |
負帰還 |
ネガティブフィードバックともいう。出力信号の逆送を入力へ返す。 |
不平衡伝送
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行きの伝路(電線)と帰りの伝路の大地に対する接合度が同一でない状態の信号伝送。外来ノイズに対して影響が出やすい。 |
フライホイールダイオード |
コイルに並列に接続する逆起電力を吸収するダイオード。 |
フラッシュROM
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ROMライタからのハードウェア的な書き込みと、プログラムによるソフトウェア的な書き込みが可能なメモリIC。最近モバイル機器のプログラムメモリ、データメモリとして多用されている。 |
フラッシュ型ADC
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直接変換方式ともいう。この方式のものが最も高速変換のADCだが、多くのコンパレータを必要とするのであまり分解能の高いものは製作できない。高速変換能力を活用し、ビデオ信号処理に多く使われる。 |
フリップフロップ |
ロジック内で使用される最も基本的な記憶回路。 |
ブリッジダイオード
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整流用の大型ダイオードが2本のセンタタップまたは4本のブリッジになっている。主に電力ものの整流に使うので、あまり高速版はない。 |
ブリッジ整流回路 |
全波整流回路の一種で、ダイオードを4個ブリッジ状に接続して整流する回路。 |
プリセッタブルカウンタ |
積算の初期値が設定できるタイプのカウンタ。 |
プッシュプル増幅 |
正弦波の上半分と下半分を別々に増幅し、後でつなぎ合わせる増幅方法。 |
ブレーク接点 |
リレー接点のスプリング側の接点。B接点ともいう。 |
フレミングの法則
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フレミング左手の法則は、磁界と電流によって作用する力の方向を示す。フレミング右手の法則は、磁界と磁界内で動く方向から起電力方向を示す。 |
プログラムカウンタ
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プログラムが格納されているメモリ番地をポイントするカウンタ。プログラムカウンタがポイントするアドレスは、命令実行により通常その命令幅ずつ繰り上がるが、ジャンプ命令、コール命令などを実行すると、その指定先番地の値になる。 |
平滑 |
交流を整流した脈流を平均化し直流にする。 |
平均値 |
正弦波交流の半サイクル波形を単純平均したもの。正弦波の場合、平均値=0.637×最大値となる。 |
平衡伝送
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行きの伝路(電線)と帰りの伝路の大地に対する結合度が同一状態の信号伝送。平衡伝送と差動増幅を組み合わすことで、コモンモードノイズが除去できる。ノイズの影響を受けにくい。ノイズを外部へ漏らさない伝送方法。 |
ベース
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バイポーラトランジスタの三つある電極の一つ。ベース電流に電流増幅hFEを掛け合わせた値のコレクタ電流が流れる。 |
ベース接地増幅
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トランジスタのベース端子を入力と出力の共通端子とした増幅回路。インピーダンスの低い信号源を増幅するのに適している。 |
ベクトル記号法 |
位相の異なる電圧と電流を複素数平面に表現する手法。 |
ベッセル特性
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フィルタ特性の一つで、通過域の位相遅れが一定であり、波形の再現性が高いが、フィルタ特性はシャープでない。 |
鳳−テブナン定理
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回路網中の任意の2点間に枝回路を追加するとき、この枝回路に流れる電流は、2点間を開放したときの圧電を追加する回路抵抗と2点間の内部抵抗の和で除算したもの。 |
ホーロー抵抗 |
セラミックボビンに抵抗線を巻き、ホーローで固めた電力用の巻線抵抗。 |
星形結線(スター結線) |
三相接続の一つ。120゜の位相角を持つ3組の電源または負荷の片側をまとめて接続し、その反対側を入出側へ出す接続方法。
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ボビン |
巻線抵抗やコイルを巻くための芯。 |
ボリューム
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可変抵抗器のことで、固定抵抗の抵抗面に摺動子を押し当てて接触させ、抵抗値が調整できるようにしたもの。電圧調整に使う場合にボリュームと呼ぶ。 |
ポテンショメータ
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可変抵抗器のことで、固定抵抗の抵抗面に摺動子を押し当てて接触させ、抵抗値が調整できるようにしたもの。回転角を電圧に変換する場合にポテンショメータと呼ぶ。 |
ポリ系コンデンサ
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ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、プラスチックなどを誘電体に使用したもので、巻物も積層物もある。 |