ターンオフ
|
サイリスタやトライアックの回路電流を遮断させる動作。回路電流が一度0〔A〕になると、次にターンオンされるまで回路電流は流れない。 |
ターンオン
|
サイリスタやトライアックのゲートにトリガ信号を与え、回路電流を流し始める動作。一度電流が流れ始めると、ゲートトリガ電流が流れなくなっても、アノード電流は流れ続ける。 |
ダーリントン接続
|
複数のトランジスタの接続方法。初段のトランジスタのエミッタまたはコレクタ電流で、次段のトランジスタのベースを直接駆動する接続方法。電流増幅率hFEが2つのトランジスタのhFEの積となる。 |
ダイオード |
二つの端子を持つ半導体素子で、電流が一方向に流れやすくなっている。 |
ダイナミックRAM
|
DRAMと呼ばれるメモリ。構造がシンプルで低価格のため、パソコンのメインメモリに多く利用されている。データはメモリ内のコンデンサに記憶しているので、コンデンサが放電しない前に定期的に再充電(リフレッシュ動作)が必要。 |
ダイナミック点灯
|
格子状に配置されたLEDを一列ずつ順番に通電し、点灯させる方法。ダイナミック点灯の順電流は、最大定格以内で通常の連続点灯時の4〜5倍の電流を短時間流す。 |
太陽電池
|
フォトダイオードとよく似た構造で、半導体のPN接合面に光が当たると光電流が流れる。 |
多回転トリマ
|
内部にギア機構があり、軸を10〜20回転させると摺動子が0〜100%移動するトリマ。ギア機構のバックラッシュが多少ある。 |
単相3線式送電
|
単相100Vを2組3本の電線で送る方式。単相3線式送電の電線は3本あるが、線間に位相差はないので単相。 |
タンタルコンデンサ
|
陽極にタンタル焼結体を使った電解コンデンサ。コンデンサ容量に対して体積が小さい。逆電圧や過電圧に弱い。故障時、短絡状態となり、2次故障の原因となるので要注意。 |
単電源動作 |
OPアンプは通常+と−の2電源で作動させるが、これを1電源で行うこと。 |
遅延時間
|
信号伝搬の遅れを意味する。例えばトランジスタの動作で、ベース電流の流れ始めからコレクタ電流の流れ始めまでの時間。 |
逐次比較方式ADC
|
DACとコンパレータおよびその制御回路と出力レジスタから構成される。A/D変換は先ずDACからフルbitの1/2相当の値を出力し、アナログ入力値とコンパレータで比較します。次にフルbitと1/4相当、1/8相当…と順次比較して行う。 |
蓄積時間
|
トランジスタなどのスイッチング特性を表す項目の一つ。トランジスタのスイッチング動作で、ベース電流の下がり始めからコレクタ電流の下がり始めまでの時間。 |
チップ抵抗
|
リード型抵抗のリード線がなくなり、大きさも米粒程度になったもの。携帯電話など小形化を要求される機器に組み込む。面実装部品(SMD.
Surface Mount Devise)の中の受動部品を、チップ〜と呼ぶことが多い。 |
チャタリング |
接点のON-OFFの瞬間にある不安定な接点動作。 |
チョークコイル
|
コイルの持つ電流変化を妨げる特質をそのまま使い、直流成分を通し、交流成分の通過を妨げます。用途としては、平滑、LCフィルタ、ラインフィルタなど。 |
ツイスト線
|
電線をより合わせたもの。信号を伝送する行きの電線と帰りの電線をより合わせることでノイズ対策となる。 |
ツェナダイオード
|
定電圧ダイオードとも呼ばれ、逆電圧の降伏領域が安定して使用できるダイオード。 |
ツェナ電圧 |
ツェナダイオードの降伏電圧のこと。 |
抵抗
|
オームの法則であるR=E/Iで定義される。受動部品の三大要素、抵抗R、コンデンサC、コイルLの一つ。 |
抵抗ネットワーク
|
Sip、DipまたはフラットパッケージICと同じ形状のパッケージに、いろいろな抵抗回路(ネットワーク)が組み込まれている。1つのパッケージに複数の抵抗を組み込むので、1素子あたりの許容電力消費は1/8W程度。 |
抵抗値許容差
|
抵抗値の製作誤差。±10%、±5%、±1%、±0.5%のように、許容誤差ランクが設定されている。抵抗値の誤差は少ない方がベターだが、デジタル回路では±5%、アナログ回路では±1%の範囲であれば十分実用になる。 |
抵抗値表
|
抵抗のカラーコードの数字部の値が許容誤差のランクに対応した間隔で並べられている表。 |
定電圧ダイオード |
ツェナダイオードとも呼ばれ、逆電圧の降伏領域が安定して使用できるダイオード。 |
定電流回路 |
電源電圧や温度の変動に対して安定な一定電流を流す回路。 |
逓倍 |
周波数をn倍に変換すること。 |
低リークダイオード |
逆電流が低いダイオードで、サンプルホールド回路などに有効。 |
データバス
|
メモリ、I/Oへのデータ書き込み、またはメモリ、I/Oからのデータ読み出しを行う双方向性バス。アドレスバスで指示した番地が対象となり、そのメモリまたはI/Oデータの読み書きを行う。 |
デコーダ |
符号化された信号を復元する。 |
デコードサイクル
|
プログラムカウンタから渡される命令を解読し、アキュムレータ、ALUなどに指示を出す。 |
デシベル
|
相対数値を比較する常用対数スケール。単位〔dB〕。比較倍率1倍を0〔dB〕とする。電力比は10log(P1/P2)〔dB〕、電圧比または電流比は20log(V1/V2)で算出される。
|
デプレッション型
|
FETのID-VGS特性による分類。ゲート電圧が0〔V〕のとき、ドレイン電流が流れる特性。JFETにデプレッション型特性は多い。 |
デルタ結線(三角結線) |
三相接続の一つ。120゜の位相角を持つ3組の電源または負荷が三角形になるような接続。相間電圧=線間電圧となる。 |
電圧利得 |
Opアンプの性能を表す項目の一つ。直流で計測するオープンループゲイン。〔dB〕または〔V/mV〕で規定する。通常のOpアンプで100〔dB〕または100〔V/mV〕程度の値である。 |
電解コンデンサ
|
陽極の表面に電気分解によって酸化被膜をつくり、その被膜を誘電体として用いたコンデンサ。有極コンデンサで、周波数特性はあまり良くないが、大容量のものが製作できるため、電源回路のコンデンサとして主に使用される。 |
電源電圧除去比(PSRR)
|
Opアンプの性能を表す項目の一つ。PSRR(Power Supply Rejecton Ratio)は、CMRRとよく似た値になる。電源電圧の変動は差動増幅器にとって同相入力と同じ扱いになる。 |
伝搬遅延時間 |
ロジックICの性能を表す項目の一つ。入力信号の変化に対して、出力信号が変化するときの遅れ時間。 |
電流帰還型バイアス回路
|
最も一般的なトランジスタのバイアス回路。用途は自己バイアス同様に交流増幅なので、入力に直流カットコンデンサを付ける。 |
等価回路
|
複雑な回路を代表的な電気回路要素である抵抗・コンデンサ・コイル・電池などを使い、簡単な表現に置き換えた電気回路。 |
透磁率
|
磁極に関するクーロンの法則から導かれ、真空中の透磁率μ0=4π×10-7〔H/m〕。有芯コイルを製作するときの透磁率μは、真空中の透磁率μ0にコアの材質により、異なる比透磁率μsを掛け合わせ、μ=μ0μsとなる。 |
同相信号除去比 |
Opアンプの性能を表す項目の一つ。差動利得と同相利得の比で表し、差動利得が高く同相利得が低い方が優秀。 |
銅損 |
コイルを等価回路で表すと、コイル成分 Lと内部抵抗 rで表され、内部抵抗rで消費されるエネルギーを銅損と言う。 |
ドットマトリックスLED
|
ドットLEDを格子状に配置し、数字や絵を表現するLEDモジュール。ドット数は7×5、8×8、16×16などがある。各LEDはダイナミック点灯用に接続されているので、16×16などはONデューティ比が1/16になり、あまり明るく点灯できない。 |
トライアック
|
サイリスタ2本を反対向きに接続し、ゲートは1本にまとめたもの。1つの素子で交流のON-OFF制御ができる。 |
トランジション周波数 ft
|
トランジスタの動作速度を表す値。電流増幅率hfeに周波数を掛けた値。
ft=100〔MHz〕は100〔MHz〕でhfeが1になることを表す。 |
トランジスタ
|
3本足ディスクリート素子。PNP型またはNPN型のバイポーラトランジスタを単にトランジスタと呼ぶ。 |
トランス
|
トランスは電気/磁気/電気変換を行い、1次側と2次側で電気的に完全に絶縁されるので、電圧変換、インピーダンス変換、絶縁などに使用される。単相トランス、三相トランス、オーディオ用トランス、計測用のCT(変流器)、PT(変圧器)、パルストランスなどトランスの種類は用途の数だけある。 |
トランスファ接点 |
リレー接点のA接点(メイク接点)とB接点(ブレーク接点)の切換接点の名称。 |
トリガ |
状態変化のきっかけ(引きがね)となる信号のこと。 |
ドリフト
|
入力のオフセット電圧が温度などにより微小変化すること。増幅器の出力はドリフト量に増幅率を掛けた値となり、微少電圧の増幅器において、ドリフト値は重要なファクターとなる。 |
トリマ |
回路定数を微調整するための小型の半固定の可変抵抗器。 |
トロイダルコイル
|
ドーナツ型のトロイダルコアを使用したチョークコイル。ノイズフィルタやスイッチング電源のコイルなどに使用する。 |
ドレイン
|
FETの三つある電極の一つ。ゲート・ソース間電圧VGSにより、ドレイン電流IDが制御される。 |
ドレイン接地増幅
|
トランジスタ増幅回路のコレクタ接地と同等。ドレイン接地と呼ばずソースフォロワと呼ぶことが多い。電圧増幅度は1だが、インピーダンス変換に使う。 |